寂しい |
彼と私はあまり接点が無い。一緒の職場で仕事をした事も無い。私が北九州の病院に勤務していた時、研修医だった彼がお使いで小倉まで来てくれた。お互い面識が無いので、彼は医局長が書いた私の似顔絵(笑)を頼りに私を探し、私はクーラーを担いでうろうろしている挙動不振な眼鏡男(以上当時の医局長からの説明)を探し、やっと出会えた。
彼が帰るまで時間があったので、アイスコーヒーを飲みながら色々な話をした。出るときに”おごるよ”と言ったら本当に丁寧にお礼の挨拶をしてくれた。後輩からあんなに丁寧な挨拶をされたのは正直初めてだった。
そんなだけの関係なのに、学会等で会うと彼は必ず挨拶をしに来てくれた。あれから何年たっても話すのは小倉駅でのこと、”あの説明はないよな~”でいつも二人で笑っていた。
彼の病を知り心配していた矢先の訃報、、、、若すぎる、そして寂しすぎる、もっと色んな話をしたかった、、、、謹んでご冥福をお祈りします。