政治家としての品格 マスコミの品格 |
先日、現職の厚生労働大臣が女性を”子どもを産む機械”などと発言し波紋が生じているのは周知だと思います。
厚生労働大臣は、我々医師が医師免許を交付されるときの任命者でもあり、また我々の仕事は主に厚生省と関連がある訳で、当然その長たる厚生労働大臣がどんな人物かは気になります。私見を述べさせてもらえば、”口がすべったにしろ、品の無い発言じゃなあ”と思ってしまいます。政治家の出自には色々あるでしょうが、皆それなりに修羅場を潜ってきているはずです。当然ながら然るべき立場にナレバ、然るべき言動をとるべく切り替える(本当は自然に身についていて欲しいのですが)のが当然だと思うのですが、、、、本当にどうなっちゃっているんでしょうね。
”品格”と言う言葉があります。公人であれば自然に身に付くべき物と私は考えていますが、、、信じられません。
閑話休題
ここからは政治の話(あまりしたくないのですが)になります。昨日北九州市長選挙、愛知県知事選挙があり、与党は1勝1敗でしたが、勝った選挙も接戦でした。これを受けてマスコミは厚生労働大臣の辞任問題は再発する、と論評しています。
まず思うのですが、一厚生労働大臣の失言があったからと言って、自分達の住む地域の選挙立候補者に簡単にNoを突きつける、突きつけていいものなのか?彼は自分達の生活地域の政治家では無い訳ですから、直接関係はありません。それはそれとして、冷静に自分達の生活を考慮して、立候補者を吟味して投票するのが自然です。”マスコミがああいっているのだから、投票しない人が増えそうだ””そうだそうだ”みたいな感じで、、、そんなんでよいのでしょうか?
更に言えば、与党苦戦の理由を発言問題と簡単に結びつけるマスコミ。ちゃんと出口調査で裏はとっているんでしょうね。”判り易い、話題性がある”、という理由だけでやってないでしょうね。データをちゃんと見せるべきです。裏を取ったことを公表して、自分達の信じている論評として意見を出すべきです。
政治家がマスコミを”第四の権力”として恐れている、、またマスコミが世論を操作しうるのは周知のことです。しかしながら、当事者であるマスコミはその影響力を自覚しつつも結局は”ショー”として面白い物を作っているようにしか私は思えません。そして、マスコミ本来の”自分達が信じる事柄を報道する”という姿勢が少ない今のマスコミの報道姿勢を、私は正直全部信じることができなくなっているのです。
判りにくい文章になってしまいました。スミマセン。