選挙の後・・・医療改革は? |
小泉首相は、当然”医療”にも改革を求めています。医療の仕組みというのは皆さんご存知のように、皆が積み立てた保険金(社会保険、国民健康保険等)から、病気になった場合必要に応じて保険金が支払われます。現在殆どの保険では老人を除いて自己負担を3割にしています。
小泉さんの考える医療改革はただ一つ、 ”国の負担さえ軽くなればよい” これだけです。そうする為に今の政府・官僚が考えていることは
①患者の自己負担の割合はさらに増やす
:世論を考えるとかなりの反発が予想され、割合の増加は難しいのではないかと思います
②医者の取り分を減らす
:これは大いに実現性があります(泣)
③治療の際、国が治療に制限を設け、国が負担する部分と患者が負担する部分を分ける=国がある程度までしか補助しない、いわゆる”混合診療”の導入
この③が大問題です。皆さんぱっとしないかも知れませんが一例を挙げますと、
新谷誠さん(39歳)は、昨日より急に右眼が見にくくなり近くの眼科を受診した所、”網膜剥離です、すぐに紹介しますから手術を受けて下さい”と言われました。総合病院に行きましたが、まず最初に言われたのは、”手術内容には保険が効くものと効かないものがあります。新谷さんの場合、かなり出血もしていますので硝子体手術をしますが、手術中につかうガスやレーザー、眼内レンズは保険が効きません。入院も一週間までは保険が効きますが、それ以降は自費です。再出血した場合再手術になりますが、そちらもすみませんが自費になります。自費分の概算ですが、今の所ざっと15万円です。再手術になるとさらに増えます。”
新谷さんは途方にくれてしまいました、、、。
<解説>
上に一例(ちょっと判りにくいかもしれませんが)を挙げましたが、要は今まで全部が保険でカバーされていた医療が、一部カバーされなくなるのです。眼科分野では、手術・検査に使う医療材料(白内障手術における眼内レンズや、造影剤、眼圧検査や超音波検査等)がまず対象になるのではと言われています。
新谷さんは、思いだしました。”そうだ、確か去年会社の勧めで、民間の医療保険に入っていたはずだ。”早速問い合わせをした所全額ではないがかなりの部分がカバーされるということで安心しました。
<解説>
このように、公的保険(今まで我々が入っていた保険)が医療のすべてをカバーできない時代になった場合、民間保険を用いるようになりますが、、、これが様々な問題を生じる可能性があります。次回は民間保険について述べたいと思います。