ただの優勝ではない。 |
日本一になりました!
シーズン前の下馬評は最低で、降格候補に挙げる評論家も多数。李、ムジリなど核になっていた選手が抜け、監督もJ初采配の森保監督に変わったことなど、+アルファな要素が少ない、というのが理由であったと記憶しています。
ところがところが、ふたを開けてみれば、前監督のミシャが手を付けてなかった守備の改革に乗り出し、センターバックに千葉、そしてムジリの後釜に石原を補強しました。後はひたすら戦術の徹底と練習、そして若手の底上げをめざした結果がこれです。
前監督の攻撃的サッカーは確かに魅力的でしたが…攻撃的であるがゆえに守備はもろく、失点が多いのも特徴でした。それを美学と言ってしまえばそれまでですが、勝負は勝ってなんぼの世界。安い失点を積み重ねていく姿には正直いらだっていました。
森保新監督は、攻撃的な部分は残しつつ、守備の安定化をめざした結果失点は減りました。無駄走りが減った結果、終盤までの体力が持つようになり、終盤・ロスタイムでのゴールが増えました。フィジカルコーチを入れた結果、怪我による主力の長期離脱も無くなり、主力で安定した戦いを続けることができました。
”今のチームに足りないものは何か?” ”どうすればそこを補えるのか?” ”そのためには何が必要なのか?” フロント、スタッフが監督の意向を汲み取り皆で同じ方向を目指して改革していった結果がこれです。
わずか一年でこういう変革を成し遂げたこと…尋常ではありません。本当にただの優勝ではない。今のサッカーがいずれ壁に当たったとしても、こういうコンセプトでチーム改革を進めることができればサンフレッチェは常勝軍団となって行くでしょう。
とりあえず、
おめでとうございます!
最後に…
11月17日に広島が浦和戦で完敗した後のミシャのコメント、
"私は今の広島が心配だ。私の時はもっと後ろからの攻め上がりが多く攻撃的だった…”
悪いけど大きなお世話です。今のサンフレッチェは、水本・森脇がゴール前まで行かなくても前線で十分点を取ってくれます。サンフレッチェ対策に今までやったことがないマンツーマンディフェンスまでしてきておいて…あの試合で本来のサッカーを貫き通したのはサンフレッチェであったのは明確です。更に言えば、総得点がどちらが多いか、総失点がどちらが少ないか…これらのデータを見れば攻撃的なのはどちらのチームかは明確なのですが。
今の浦和では4バックの相手にはまだ勝てません。土曜の鳥栖戦も無様でした。4バックを凌駕する3バックになってから、そしてサンフレッチェ対策にマンマークなどせずに自分達の形で臨むようになってから、大きな口を叩きましょう(笑)。