音楽の紹介(5) 東京/東京コンサート |
サニーディサービス/東京
インディーズ時代は”渋谷系(死語)”の一員としてポップなサウンドだったサニーデイ、ファーストアルバムの”若者たち(1995)”は、それまでとガラリと音楽性が変わり、70年代の”はっぴいえんど”の香りを90年代風に解釈した音楽として注目されました。そして、これは1996年の彼らにとってはセカンドアルバム。当時三次中央病院に勤務していた私は、特に夜遊ぶことも無く(笑)、渋谷系を始めとする音楽にどっぷり使っていた時期で、、、このアルバムはお気に入りでした。一曲目の”東京”から二曲目の名曲”恋に落ちたら”への流れは鳥肌もので、本当によく聴いていました。
”恋に落ちたら”は当時誰に聞かせても気に入ってくれて、調子に乗った私は三次看護学校の卒業式の時に,当時監督をしていた(笑)ソフトボール部の子達にこの曲のシングルを記念に贈った記憶があります。もう捨てられてしまっているでしょうか?(笑) このアルバムを聴くと私は、本当に忙しく慌しかった三次時代を思い出してしまいます。三次の尾関山の桜、本当にきれいだった。
余談ですが、その年の冬に広島のライブハウスに彼らが来たので観に行きました。アルバムのような繊細できれいなアンサンブルを期待していたのですが、、、演奏力は??(爆)、サポートにキリンジのメンバーが入っていなかったらもっと酷かったでしょう。アンコールで、急遽曲目の”東京”を3人でしましたが、、、これが最低の演奏で(笑)、”おまえらプロか!”とがっかりした記憶があります。
その後しばらく聞いてなかったのですが、1999年の"MUGEN","LOVE ALBUM"は私の中ではgoodで再び聞き始めましたが、残念ながら2000年に解散。その後Voの曽我部君はソロ活動に入ります。
地道な活動を続け、コアなファンもついている彼ですが、、、
名盤の誉れ高い”東京”の発売10周年を記念して、2006年に一夜限りのライブが、曽我部君の弾き語りによって高円寺の映画館で行われ、自主制作でアルバムとして出されました(現在 廃盤)。
曽我部恵一/東京コンサート
ジャケットのアートディレクション、いいですよね!絵はやまだないとさんです。内容は、、、東京の曲を曲順に弾き語りで歌うというものですが、曽我部さん、10年前に比べて格段にギターも歌もうまくなっていました(笑)。10年という歳月はこんなにも人を変えるのでしょうか?20年記念があれば是非観に行きたいですね。横川シネマあたりでやってくれんかな?(笑)
兎にも角にも、私はこのアルバムジャケを見るだけで、三次時代と、春の始業前の何ともいえないのんびりした雰囲気を思い出してしまうのです。