エマニュエル・リヴァのトークショーに行ってきました! |
会場には、昭和33年当時リヴァさんと一緒に来日しスクリプター(記録係)をしたシルベット・ボドロさん、リヴァの写真の存在を聞きだしたフランスの映画評論家、写真の存在を紹介された多摩美教授の港千尋氏等錚々たるメンバーが集いました。残念ながら監督のアラン・レネは映画制作中!(まだ現役です)ということで来日されませんでした。
内容は、今回発売されたリヴァさんの33年前の広島の風景を切り取った写真集に記されている事を中心とし、それに色々なエピソードが絡んできてました。話をしているうちに色々思い出されるみたいで、リヴァさんとボドロさんのフランス語でのやりとり(確認作業?)も見られました。

印象に残った場面を一つだけ、、、会場からの質問で ”映画の冒頭で岡田英次とのやりとりで、「あなたはまだヒロシマを見ていない」というフレーズが繰り返されますが、リヴァさんは実際ヒロシマを見たのでしょうか?” というのがありました。
それに対し ”私がヒロシマで見たのものは、あの写真が全てです。” とリヴァさんは答えられた。しかしその後しばらく考えこみ ”私はヒロシマのもっと深い・真実も見ました。しかし私はそれを写真には撮りませんでした” と話され、会場は一瞬シーンとしたのです。
兎にも角にも、50年前にこういう映画がヒロシマで撮影され、こういう写真が残され、当時を知る人々があの日あの場所に集ったこと、、、人の縁を感じずにはいられません。