糖尿病と眼・・・・学会に行ってきました |
糖尿病は日本人の有病率が戦後特に高度成長期から爆発的に上昇してきた疾患ですが、かなり進行しないと患者さんが自覚されないので困った病気です。血管の壁が脆弱化するのが本態ですので人間の身体の中でも毛細血管が密集している組織(眼の網膜・四肢の末梢・腎臓)に好発し、組織内出血や循環不全を生じます。進行すると四肢末端の壊死を生じますので、切断にいたる患者さんもおられます。腎臓が冒されれば透析を受けなければいけないし、網膜症は現在日本での失明原因の上位を占める重篤な疾患です。
今回の学会は、糖尿病が眼に与える影響・合併症の検討・及び内科医と眼科医の連携を高めるのが目的なのですが、、、はっきり言ってその内容はマニアックです(笑)。特に内科の先生のお話は途中で???となることも多々あり自分の勉強不足を感じます。
自分が大学病院勤務時代は、外来では糖尿病網膜症を扱う専門外来で働いていましたので、現在でも、その頃からの患者さんを含めたたくさんの糖尿病網膜症の患者さんを診ています。幸いにも近隣に大学病院時代から患者を紹介させていただいていた糖尿病専門内科医の先生がいらっしゃいますので、糖尿病患者さんの血糖コントロールをお願いしながら慎重に白内障手術を行っています。他の学会と比べると規模も小さく少々サミシイ会ですが(笑)、今のレベルを維持する為にもこれからも参加しなければいけない学会の一つです。