本の紹介(10) 新書がまだまだ熱い!です |
日本の難点 宮台真司 著 幻冬舎新書
宮台さんの本を読んだのは宮崎和弥との対談本以来ですが、正直今までの彼の著書で一番読み易いです。ベストセラーを狙っているのでしょうか?”一人日本の論点(笑)” と著者は言ってますが、正にその通りの内容で、医療に関しても色々述べられております。内容はまだまだ不完全で吟味しなくてはいけないですが、基本的に高齢者の保険は別の枠組みで考えないと、日本が世界に誇る”国民皆保険”は維持できないと私も考えています。いわゆる”後期高齢者制度”ですね(笑)。健康増進活動を積極的に行い医療費圧縮を計る、ことにも賛成です。まあ、とかく色んなことについて色々書かれており、知的好奇心を刺激するにはかっこうの一冊だと思います。同意するかはまた別の話ですが(笑)。
ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか 中川康樹 著 幻冬舎新書
私の大好きなミック・ジャガーがタイトルでしたので、中身を確かめずに購入した一冊(笑)。十数名のアーティストの歴史と現在の活動に焦点を当てて分析・論評していますが、私には一番目の”ローリング・ストーンズ”で十分。ロックを巨大な産業とした先駆者で60歳を過ぎても転がることを止めず、常に新作を発表し続ける彼らの凄さが十分に説明されています。簡単に言えば、スタンダードナンバーを歌ったアルバムを発表したロッド・スチュワートとは格が違う!ということです(笑)。面白い切り口の音楽本。
世間さまが許さない!-「日本的モラリズム」対「自由と民主主義」 岡本 薫 著 ちくま新書
これは痛快な一冊!日本人の内部感情を支配している”日本的モラリズム”を看破し、その上で社会行動や規範、特に いわゆる”民主主義” との軋轢を明確にしています。比較的”流されない”人間だと思っていた私でも、この本を読めば、かなりの”日本的モラリズム”に価値観が支配されている人間であることが浮き彫りにされました(笑)。
おまけ、、、そろそろ佳境です、、、
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 19 ソロモン編(前) 安彦良和 著 角川コミックス・エース
言わずと知れたファーストガンダムの決定版。シャア・セイラ編でTVに無かった秘話で涙を流した私でしたが、いよいよ物語はソロモンへと突入です。漢 ドルズ・ザビの生き様と散り様にまたきっと私は涙するのでしょう。